建築探訪 No.005 兵庫県 加東市 竹田様邸(竹田城)
・建築模型の見学
特徴:以前、父と一緒に仕事をして頂いた竹田さんのご招待により、建築模型を見せて
頂く事に!趣味の範囲を超えた出来映えが圧巻でした。
2011年2月10日(木)
今日は、以前からお誘いを頂いていた、竹田様邸にお伺いしました。
竹田さんは、以前に私の父と一緒に働いていた事がある大工さんで、最近、建築模型を作って、
テレビや新聞などに発表されているすごい方です。
以前から何度も
「テレビに放送されるので、見て下さい。」
と、連絡を下さるのですが、なかなかタイミングが合わずに、見る事が出来なかったので、
今回、行ってみせて頂く事になりました。
兵庫県の加東市の山奥のリゾート地として開発された所に、竹田様邸はあります。
奈良からゆっくりドライブがてら父と二人でお伺いする予定でしたが、目前でナビが案内をやめてしまい、
夜に一度だけお伺いした事のある 「父ナビ」 にチェンジ!!
ここから、山の中をグルグル!グルグル!あーでもない!こーでもない!
迷ったあげく、目の前に
お城が 「どーん!!!」
絶対ここ!っていうくらいインパクトのあるオブジェが飾られていました。(右の一枚目の写真)
すごいでしょ!名前は、竹田城。どこの城でもなく、竹田さんのイメージから出来たお城で、
夜はライトアップも可能なんです。すごいですね。
では、竹田さんの工房の方へGO !
工房はご自宅の下にありました。そこに行ってみると
「どーーーーーん!!」
さっきよりひと回りも大きいお城が出現!
このお城の名は、「もちろん、竹田城!」
最初の物のスケールアップ版で、細部にこだわりを持たせたのと、分解して運ぶ事が出来るように
作られたそうです。
その証拠に、なんと、1階の部分には、障子からふすま、たたみ、そして、床の間まで
こだわって作られています。
竹田さんの初期の作品。石垣や盆栽の松まで植ってます。
一枚目のお城のスケールアップ版。この部材すべて、ご自身で材木屋さんなどに端材をもらって作られたそうです。屋根の本瓦の雰囲気とか出てるでしょ。すごいですね。
これがその内部の和室の床の間です。
書院になっていたり、違い棚の筆返しまで精巧に作り込まれています。
ふすまは彫り物で出来ており、本当にすごいの一言しか思い浮かばないです。
こっちは、その床の間の反対側です。この畳や障子もすべて手作りです。
畳の縁のスケール感は微妙ですが、この造り込みの細かさは、元大工さんならではだと思います。
そして、最後にこの右側の写真。五重塔です。
こちらは、さっきのお城からさらに進化を遂げており、
構造物としての五重塔の細部の表現を試みた作品です。
2重垂木やはね木、など細部の美しさが洗練されてきています。
五重塔の一番の苦労は、軒先の角がきれいにそろうように建物がねじれないように固定しながら
作業をする事が大変だったようです。
普段、ボクが作るスチレンボードやスタイロの模型とはレベルが違いますね。
最後に、この五重塔のハイライト写真を載せて、今回は終了とします。
住まいの設計は 一級建築士事務所 Hirano S-A Laboratory 〒630-0243 奈良県生駒市俵口町950-1-203 URL : http://www.hirano-s-a-labo.com e-mail : tomohisa@hirano-s-a-labo.com