Project No.003
設計編
施工編
敷地探し編
05・プレゼン（その１）
今回は、美容院の１階目のプレゼンテーションについて、レポートします。
いつでも何回経験しても、この第１回目のプレゼンテーションは緊張しますね。
さて、本題ですが、今回の設計は、まず美容師法を確認する事から始まりました。
美容院を開店する為には、美容師法に基づいた設計と保健所の検査と許可が必要となります。
その最低限の部分をふまえた上で、基本設計をしました。
全体を有機的な「ナチュラル感」に統一する事とコストの面から考えて、
建具や家具の製作を シナ合板 や シナランバーコア で行い、
好みの色合いへは塗装でコントロールする事としました。
また、壁を白く設定する事で、全体の明るさを確保し、
美容院を利用するお客様がキレイに見えるように光の量を多めに設定しました。
今回の打合せでは、床の色目を問題としてクライアントであるTさんにお話しさせて頂きました。
というのは、ボクが知っている美容院では大きく分けて２パターンの床があったからです。
ひとつは、カットした髪が目立たないように濃い色目の床の場合
もうひとつは、カットした髪が目立つように白い色目の床の場合です。
床の色目は全体のバランスを設定していく上で、空間にかなりの影響があります。
また、少人数でのスタッフでの作業となると、カットした髪を片付けるタイミングも
クライアントによって異なると思うからです。
（普段の生活でのクツ選びでも、黒と白では着る服がちがうでしょう？）
今回のTさんの判断では、現時点では、濃い色目でいくとの事でした。
ある意味、ボクのプレゼン側だったので、よかったです。
また、角材での緩やかなパーティションとアプローチ部分のルーバーは
気に入ってもらえ、採用していく方針です。
あと、注文として、待ち合いにコート掛けとロッカーを設置したいことと、
シャンプー台の所の吊り戸棚は、下からタオルがティッシュみたいに取り出せるように
設計してほしいとの要望がありました。
あと、ボクからのTさんへの確認として、現在のレイアウトでの作業スペースの
寸法確認をお願いしました。
作業時の寸法は、同時に接客する場合などでも可能となるように、
現状のレイアウトと確認した上で決定していく事になりました。
次回は、 ０６・ 家具の打合せ です。
アプローチ
美容師法により、清掃性の高いシート系の床材と無垢の角材のパーテーションとルーバーが特徴。
また、待ち合いの奥には石を張り、全体の有機的な「ナチュラル感」にアクセントを付けてみました。
待ち合いより全体をみる
待ち合いの椅子とカット椅子やシャンプー用椅子は、CGで再現できなかったため、シンボル登録されている中から選択しました。
レジの下にはシャンプーなどの小物の販売用のディスプレイを用意しました。
住まいの設計は 一級建築士事務所 Hirano S-A Laboratory 〒630-0243 奈良県生駒市俵口町950-1-203 URL : http://www.hirano-s-a-labo.com e-mail : tomohisa@hirano-s-a-labo.com
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Project No.003 京都府 京田辺市 N美容院
・店舗設計 美容院 天然素材 無垢材
特徴：人のナチュラルな美しさを引き出すプロフェッショナルである美容師さんからの注文。
ナチュラルなイメージでやさしい空間を依頼されました。