一級建築士事務所

Hirano S-A Laboratory

今回は、4枚目「部材リスト」の説明しましょう。


右に表示されているのが、報告書の4枚目(平屋は3枚目)です。


ここで見て頂くのは、先ほどの壁の配置の話から、壁そのものを細かくみていこうとする部分です。


例えば、<1階>壁 W1 (X10,Y0.5)-(X10,Y1.5) という部分を見て下さい。


この壁 W1 が、壁一枚一枚の名前を意味します。


そして、その横の(  )書きの部分が、その壁の座標を意味しています。


その壁の構成が、そのさらに右側に 「壁強さ倍率」 と記載されている部分です。


壁一枚が、壁の外側の両面と、内部の三つで構成されていて、それらの合計が


「壁強さ倍率」=4.2 と記載されている事になります。


ここで注意する事は、壁の構成を見て、その壁の強さを判断していくのですが、


薄い合板(5.5mm未満)や和室等の下地のラスボードは耐力算定できないということです。


早い話が、薄い合板やラスボードでは住宅は支える事はできないという事です。


それらの壁を、私が診断した物件では、「その他(別添仕様)」と記載しています。


また、昭和60年以前頃の建物の浴室で、在来工法のタイルで浴室が仕上がっている住宅は


その壁の腰から下の部分が、コンクリートブロックで出来ているため、耐力算定できない場合が


たくさんあります。耐力算定できない壁という事は、すなわち壁強さ倍率=0ということです。


このような、壁一枚一枚の評価を1階も2階もすべての壁で行います。


耐震改修をお考えの方は、この壁を強くする事で、耐震補強をする事ができることを


覚えておいて頂けるとありがたいです。






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「一般診断法」のよる簡易耐震診断の報告書の読み取り方を説明するコーナーです。

耐震診断を受けたけど、いまいち内容が理解できない方や耐震改修をお考えの方におすすめです。

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