一級建築士事務所
Hirano S-A Laboratory
一級建築士事務所
Hirano S-A Laboratory
今回は、最後のページの説明しましょう。
このページは最終報告の総合評価のページです。
ここでは、地盤や地形、基礎の形式そして、全体の注意事項で構成されます。
それでは、順番に見ていきましょう。
まず、地盤です。
耐震診断では、地盤を直接調査(スェーデン式サウンディング試験やボーリング試験など)を行う事は無いので、
地盤そのものの強さや強度をみているというよりも、診断している建物に「不同沈下」がないか、
確認をしています。
不同沈下が起きていると、建物に傾斜ができ、建物の外壁などに斜めに亀裂が生じます。
地震などで揺すられる事により生じた亀裂は、窓などの周囲に垂直に生じるので、
不同沈下との区別は付けやすいです。
次に、地形です。
これは、建物の周囲などを観察する事により、その土地の変遷をひもとく事になります。
田畑を埋め立てたり、池や湿地帯を埋め立てているなど、住まい手とのヒアリングも重要です。
この項目も、結局地盤の安全性、安定性を検討しています。
そして、基礎です。
基礎はその建物を支える最も重要な部分ですので、設計図書やヒアリングにより、
建設当初の写真などで確認していきます。
それらの資料が無い場合は、無筋コンクリートの布基礎であるという判断とし、安全側に評価します。
基礎に関しては、床下の調査時に、基礎の破砕部分があったりして、意外に鉄筋を見つける事もあります。
そして、最終結果の「上部構造評点の最小の値」がこの建物の耐震強度を表します。
ここに記載されている1.0という数値が現行基準での最低ラインを表します。
そして、最後に「その他注意事項」で、建物全体に関わる注意事項を記載しています。
住まいの設計は 一級建築士事務所 Hirano S-A Laboratory 〒630-0243 奈良県生駒市俵口町950-1-203 URL : http://www.hirano-s-a-labo.com e-mail : tomohisa@hirano-s-a-labo.com
S-A Laboは、耐震診断・耐震改修が得意です。木造の耐震診断でよく行われる
「一般診断法」のよる簡易耐震診断の報告書の読み取り方を説明するコーナーです。
耐震診断を受けたけど、いまいち内容が理解できない方や耐震改修をお考えの方におすすめです。