25 ・ 左官工事
Complete No.007
耐震診断編
耐震補強設計編
耐震改修工事編
今日は、左官工事のレポートです。左官工事は、下地のラス防水の上に施工する工事で、
よくモルタルという言葉をお聞きされる事があると思いますが、そのモルタルをラスという金網に塗り付けて
平滑にするお仕事です。左官工事には大きく分けて２回の工程に分かれます。
１回目は下塗りといって、軽量モルタルを金網に絡ませるように塗る工事です。
通常、モルタルと呼ばれるものは、セメントと砂を水で練ってつくりますが、
現在の住宅で用いるモルタルは、プレミックスモルタルといって、セメントと砂を配合済みの状態で
水を加えて練るだけです。また、軽量タイプはその砂の代わりに発泡スチロールの粉が入っており、
体積当たりの重量が飛躍的に軽くなったタイプです。
今回は、下塗りには「ニューサンドモルタル」（商品名）を用いました。
そして、数日後、下塗りの状態を確認して、次は上塗りの工程に移ります。
上塗りにも、昔はモルタルのセメントを少し減らしたものを塗っていましたが、
現在では、上塗りもプレミックスモルタルを用いました。
この上塗り用のモルタルは、モルタルの中に繊維の様なものが混入しており、
施工後のひび割れが出にくいように補強されたモルタルです。
多くの物件で用いていますが、その性能はバッチリです。
あと、モルタル塗り壁で重要な確認ポイントは、塗り厚です。
外壁は防火における重要な部分ですので、防火の認定を取っている塗り厚以上になるように
監理を行うことが大切です。
次回は、耐震改修工事編の 26・ 内装工事（１） です。
建物概要 木造２階建て
屋根：淡路瓦桟葺き
外壁：ラスモルタル刷毛引きの上、
ベルアート、キャニオンローラー仕上げ
内部：フロアー 吉野桧、吉野杉
壁 クロス仕上げ
左官下塗り完了！
この年は雪が多く降りました。現場にも雪がたくさん降り、なかなか解けてくれないので、工程が遅れ気味になりました。
住まいの設計は 一級建築士事務所 Hirano S-A Laboratory 〒630-0243 奈良県生駒市俵口町950-1-203 URL : http://www.hirano-s-a-labo.com e-mail : tomohisa@hirano-s-a-labo.com
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Complete No.007 奈良県 生駒市 S邸 「木、香るフクロウの家」
・耐震診断 耐震改修 設計/施工 ナチュラルモダン 無垢材 吉野杉 吉野桧 淡路瓦
特徴：吉野杉、吉野桧をふんだんに用いた住まい。新築のようであるが、実は耐震改修
を行ったリフォーム物件！ 平成20年度生駒市耐震改修事例集.pdf 掲載」