26 ・ 内装工事（１）
Complete No.007
耐震診断編
耐震補強設計編
耐震改修工事編
今回は、内装工事（１）として、内装工事の下地や断熱に関するレポートを行います。
右の写真での左側に張られている白いものは、旭ファイバーグラスの「アクリア」です。
リフォーム工事ですが、新築同様の工事が可能ですので、思い切って「次世代省エネ基準相当」の
断熱材を採用しました。
今回は、この旭ファイバーグラス「アクリア」の販促キャンペーンに当選したのがきっかけで、
通常の半額で商品を頂く事ができました。
ご協力頂いた旭ファイバーグラスの遠藤さんありがとうございました。
さて、この「アクリア」ですが、使用感は上々で、従来のグラスウールは繊維が粗く、施工時に肌に触れると
「ジガジガ」して不快なものでしたが、このアクリアは、建物の階高に合わせたパッケージとなっており、
一枚で土台から横架材まで一気に張る事ができる優れものです。
また、窓などで切断の場合も、中のグラスウール繊維が非常に細かくなっており、綿の様な肌触りで、
不快感ゼロでした。これで、仕上がってからの断熱性能が高ければ、申し分無しですね。
そして、二枚目の写真。
これは、２階の広い洋室に床暖房を設置したので、その熱が逃げないように入れた断熱材です。
パネル系の断熱材です。床下へ逃げる熱を少しでも減らしたいので、
通常は外周部しか必要の無い断熱材ですが、施工する事にしました。
こういう少しの事で住まいの性能が変わるんです。
そして、三枚目の写真
ここからは下地についてのお話です。
写真を見て頂くと、石膏ボードの部分とラワン合板の部分があるのがお分かり頂けると思います。
石膏ボードは「耐火ボード」と呼ばれるように、耐火性に優れた素材です。
その反面、石膏を紙で挟んであるだけなので、釘やビスを強く止める事ができません。
そこで、家具の設置や絵を飾る部分などを打合せしておき、その部分はラワン合板とする事にします。
最近は、地震時に家具が倒れないように固定する為にも必要となる場合があります。
ラワン合板は釘やビスがしっかり止まるので、安心です。
しかし、法令でキッチンの周囲ではラワン合板を使用できない部分もありますので、
その場合は２重に重ね張りをしたりして対応します。
このあたりが、注文住宅と建て売り住宅とでは、本当に違います。
なぜなら、ラワン合板は石膏ボードのなんと、４倍も高いのです。
住まいは考えれば考えただけ、住み心地がよくなる。奥が深いです。
だから、ボクたちがお手伝いさせて頂けるのですね。
次回は、耐震改修工事編の 27・ 内装工事（２） です。
建物概要 木造２階建て
屋根：淡路瓦桟葺き
外壁：ラスモルタル刷毛引きの上、
ベルアート、キャニオンローラー仕上げ
内部：フロアー 吉野桧、吉野杉
壁 クロス仕上げ
グラスウール
「アクリア」
竹山さん
階段の設置中
床暖房の配管
お湯が流れます
ラワン合板
石膏ボード
住まいの設計は 一級建築士事務所 Hirano S-A Laboratory 〒630-0243 奈良県生駒市俵口町950-1-203 URL : http://www.hirano-s-a-labo.com e-mail : tomohisa@hirano-s-a-labo.com
トップ＞住宅・建築WORKS＞Complete No.007 奈良県生駒市S邸「木、香るフクロウの家」＞Complete No.007-26・内装工事（１）
Complete No.007 奈良県 生駒市 S邸 「木、香るフクロウの家」
・耐震診断 耐震改修 設計/施工 ナチュラルモダン 無垢材 吉野杉 吉野桧 淡路瓦
特徴：吉野杉、吉野桧をふんだんに用いた住まい。新築のようであるが、実は耐震改修
を行ったリフォーム物件！ 平成20年度生駒市耐震改修事例集.pdf 掲載」