05・診断内容を報告に...

Complete No.007

耐震診断編

耐震補強設計編

耐震改修工事編

今回は、先日作成した耐震診断の内容の報告と説明です。


多くの住宅では、耐震診断の評価はかなり低いので、説明には気を使いますが、


住まい手への説明では、特に報告書に記載されている内容の意味やその考え方について


順をおって説明し、後に振り替えてご家族で考える事が出来るようにしようと心がけています。


耐震診断の報告書の見方については、違うページ(耐震診断報告書の読み取り方)にまかせて、


ここでは、本当に重要な部分のみを抜粋しますと、


右のページは、最後のページのひとつ前のページですが、ここに記載されている


6.耐震要素の配置等による低減係数 という部分です。


この部分は建物の耐力壁(地震での揺れを支える事の出来る壁)の配置のバランスを見ている部分です。


たまたま、ここで紹介する物件は低減係数が出ていない(標準が 1.00 )ですが、


ここの数値が 1.00 以下になってくると建物の耐力壁のバランスが「よくない」ことを意味するので、


注意が必要です。


次に重要なのが、7.劣化度による低減係数 です。


ここは、要は建物に劣化現象があるか無いかを見ている部分で、


建物に劣化現象が見受けられた場合はチェックが入ります。


そして、最後に 8.上部構造評点 です。


ここが、診断結果の最重要ポイントで、建物の耐震強度を表します。


ここの数値が低いとすなわち建物の耐震強度が低い事を意味するので、


多くの方が、数値を見て「ビックリ」されますが、


ここは、市役所の耐震診断員として、説明をしっかりします。


特に気をつけるのが、


「地震への不要な恐怖心をあおらない事」

「営業的な話に持っていかない事」


です。特に住宅という住まい手の安全を守るものについての話で、生命にかかわる可能性があること、


これが非常にデリケートな部分であると考えています。


ですから、ほぼ毎回、報告に行くと、


「阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)」で、生駒市は震度4で揺すられているので、

それに耐えたという事は、震度4までは大丈夫である可能性が高いこと。


建築の専門である私も、病院で分からない専門用語をたくさん言われて、身の危険を説明されると

それにしたがって「すぐに治療をお願い」してしまうのと同じような事がいま起きていること


を例にあげて、今すぐ耐震改修をしないといけないような説明にならないように、


専門家として、客観的に大切な事をゆっくり説明するように心がけています。




次は、 06・ 耐震改修案の提案をご依頼頂きました です。

この写真は、耐震診断時の床下の写真で、この土台の横はタイルでできた在来工法のトイレです。土台の下部に蟻害(シロアリの食害)が見られます。耐震診断では、床下の調査時に、こういったタイルのトイレや浴室周囲の木部の状態を確認に行きます。

蟻害を受けやすい部分は、浴室、トイレ、玄関、勝手口など、タイルが施工されている部分多く、原因は水をまいての清掃や下地の木部と土との距離が近い事が考えられます。

蟻害

建物概要  木造2階建て

        屋根:淡路瓦桟葺き

        外壁:ラスモルタル刷毛引きの上、

        ベルアート、キャニオンローラー仕上げ

        内部:フロアー 吉野桧、吉野杉

            壁     クロス仕上げ

住まいの設計は   一級建築士事務所 Hirano S-A Laboratory   〒630-0243 奈良県生駒市俵口町950-1-203  URL : http://www.hirano-s-a-labo.com   e-mail : tomohisa@hirano-s-a-labo.com

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Complete No.007 奈良県 生駒市 S邸 「木、香るフクロウの家」


・耐震診断 耐震改修 設計/施工 ナチュラルモダン 無垢材 吉野杉 吉野桧 淡路瓦


特徴:吉野杉、吉野桧をふんだんに用いた住まい。新築のようであるが、実は耐震改修

    を行ったリフォーム物件!  平成20年度生駒市耐震改修事例集.pdf 掲載」