Complete No.004
Complete No.004
土地探し編
設計編
施工編
28・外壁くし引きと内装漆喰
今回は、左官工事の外壁くし引き仕上げと内装の本漆喰塗りについてレポートします。
前回にレポートした外壁下地工事の続きですが、今回はこの住宅の顔となる外壁の仕上げです。
建物の表情を表す部分だけに、ここは左官屋さんのウデに頼るしかありません。
でも、ご心配なく!なんせ「お兄さん」が最高のスタッフで望んでくれるので、安心です。
この外壁のくし引き仕上げは、左官では、結構手間のかかる仕上げなので、
今日は左官屋さんが4人も来て下さいました。
上から純に仕上げ材を塗り付けながら、くしで引いてパターンを付けなければならないので、
面ごとに少しずつ範囲を決めて塗り付けてはくしで引いてを繰り返します。
塗り付けてからくしで引くまでのタイミングでも壁の表情が変化しますし、
何より、水平にくしを引く事が非常に難しいので、難易度は高いです。
その大切な部分は、すべて「お兄さん」が担当して下さいました。
水平に糸を張りながら、息を止めてゆっくりとくしを引くその姿が、
すごくかっこ良かったです。
やっぱり、職人さんが手作りでつくる住まいは、いいですね。
この外壁は、かなり昔から一度はやってみたかったので、
実際に施工する事が出来て、本当にうれしいです。
また、左官工事の大切な部分をいろいろと教えて頂き、
この場を借りて御礼を申し上げます。
「本当にありがとうございました。」
これを読んで頂いた方にも、ぜひ一度は見て頂きたいと思います。
そして、三枚目の写真ですが、
この写真は、和室の仏間に漆喰を塗っているところです。
現在、多く用いられている漆喰は、昔から使われている漆喰ではなく、
化学物質などの混和剤を入れた物が主流となっています。
しかし、ここの漆喰は、違います。本当に「お兄さん」が手作りで作った本漆喰です。
この漆喰は、伊賀上野城にも使用されたそうで、仕上がってからの味わいが違います。
また、漆喰は塗ってから、金コテで押さえていきますが、
それを何度も何度も繰り返して、ピカピカの漆喰になります。
漆喰は、何度押さえたかで価値が全然違います。(手間がかかるので、価格も違います)
本当に、何度も何度も、真剣な顔でゆっくりと作業されている姿が、
住まい手に伝わると思いました。
次回は、 29・ 外構工事 です。
住まいの設計は 一級建築士事務所 Hirano S-A Laboratory 〒630-0243 奈良県生駒市俵口町950-1-203 URL : http://www.hirano-s-a-labo.com e-mail : tomohisa@hirano-s-a-labo.com
建物概要 木造2階建て
屋根:スレート葺き
外壁:ラスモルタル刷毛引きの上、
圭砂入パレットくし引き仕上げ
内部:フロアー ジュエリアート
壁 クロス仕上げ
「お兄さん」
すごく気さくで真面目そうなやさしい左官屋さんの親方
「お兄さん」
ゆっくりとくし引きをしている
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Complete No.004 京都府 木津川市 N邸 「時節、うつろう家」
・土地探し 新築 設計/施工 有機的 スタイリッシュモダン 外壁左官くし引き
特徴:この住宅の最大の売りはなんと言っても外壁!!季節ごとの日々の移ろいと時間
の経過を楽しめる左官によるくし引き仕上げ!最高です!