Complete No.017
建物概要 木造2階建て
屋根:いぶし瓦土葺き
外壁:ラスモルタル刷毛引きの上、
スキン吹き付けクリア仕上げ
内部:フロアー ライブナチュラル
壁 クロス仕上げ
耐震診断編
耐震補強設計編
耐震改修工事編
住まいの設計は 一級建築士事務所 Hirano S-A Laboratory 〒630-0243 奈良県生駒市俵口町950-1-203 URL : http://www.hirano-s-a-labo.com e-mail : tomohisa@hirano-s-a-labo.com
11・ 打合せ(2)
今回は、打合せ(2)をレポートします。
前回の打合せ(1)で課題として残っている部分を詰めていきます。
1、キッチンの浄水器が現在と同じものが使える様に考えてほしい
2、浴室に大阪ガスのカワックを移設してほしい
3、和室の床の間に収納を設けてほしい
以上の3点が、前回の打合せでの課題でした。これをひとつひとつ解決していきます。
1、キッチンの浄水器の件
キッチンの浄水器は、現在メーカーが取り揃えているものよりも高性能なものであるということから、現在ご使用中のものをスマートに設置する方法を探りたいと思います。現状で考えると、シンク下の引き出しの奥に配管スペースがありますが、そこの上に設置できればいいと思いますので、メーカーに確認中です。また、設置できた場合、取水する系統と、それをシンクの部分で使える様にする方法を考えていますので、今しばらくお待ちください。
2、浴室にカワックを移設してほしい
これは、メーカーに確認したところ、タイルで出来た在来工法用のカワックをシステムバスルームに設置することは、技術的には可能であるが、漏水の危険性が高いので、メーカー保証が出来ないという解答であったことを説明させて頂きました。在来工法用のカワックは、壁に設置するのですが、システムバスルーム用のカワックは天井に設置することが標準仕様となっているので、漏水などの危険性が考えられるため、よくないのと、将来的にカワックが必要なくなった場合や故障しても、修理は行なわない様な場合に開いた壁を補修することが出来ないので、それも問題であると思う為、新設されることがいいと思います。
3、和室の床の間に収納を設けてほしい
これは、比較的簡単にできるのですが、問題点として、容量が少ないことがあげられます。
一般的に、床の間に設ける収納は、膝から下くらいにある地袋や肩から上くらいにある天袋と呼ばれるもので、奥行きは30〜40cm程度ですので、容量が少ないです。また、床の間の壁をすべて撤去して下地を作る必要があるため、その部分だけ左官工事で聚落をぬると、和室の壁の色がそろわないことになるので、和室の壁全体の聚落を塗り直す必要が生じます。その結果、費用対効果は、思いのほか低く思われるということを説明させて頂きました。
そして、私からの確認事項として、
4、LDKの天井の高さの検討
5、キッチンの吊り戸棚と窓の関係
の確認がしたかったので、一緒にお考え頂きました。
4、LDKの天井高さの検討
現在のLDKの天井高さは、それぞれ異なり(恐らく施工できる最高の高さを設定されているものと思われる)ますが、今回の設計では、現在の簡易な間仕切りなどの垂れ壁を撤去し、天井高さを統一しようと考えています。
その結果、この案を採用頂きました。
5、キッチンの吊り戸棚と窓の関係
LDK全体を2,400mmで統一した場合に、若干の低さを感じられることが予想されるのと、2,400mmで設定した場合、システムキッチンの吊り戸棚が今の窓を利用した場合、50cmの高さのものしか取り付け出来ないことになるので、窓の高さを低くして、バランスをとり、収納量もあわせて、70cmのものが設置できる様にしたい。ということを説明させて頂きました。
その結果、この案を採用頂きました。
また、住まい手さんの方からの要望として、
6、廊下廻りの壁を落ちにくい物に塗り替えをしたい
現在、廊下廻りに聚落が塗られているが、表面のボンドが劣化しており、ポロポロと落ちるので、塗り直したい。その際には、調湿性のある珪藻土などを用いたい。
7、リビングの床暖房の範囲について
リビングに床暖房を設計しているが、ピアノの設置部分だけその面積を少なくしてほしい。
8、はね上げ式のカーゲートが欲しい
を頂きましたので、次回に向けて検討をします。
次回はショールームでシステムキッチンとシステムバスルームを確認していきますので、
日程などを打合せしました。
次回は、 12・ ショールームへ行きました です。
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Complete No.017 奈良県 生駒市 A邸
・耐震診断 耐震改修 設計/施工 次世代省エネ基準級断熱 家具デザイン
特徴:耐震診断から耐震改修までご依頼頂いたお住まい。リフォームでありながら
次世代省エネ基準級の高断熱設計をさせて頂き、食器棚もデザインしました。
和室の床の間の一般的な仕上げ方法を示しました。
図を見て頂くとよくわかりますが、天袋も地袋もさほど容量は多くありません。