Complete No.017
建物概要 木造2階建て
屋根:いぶし瓦土葺き
外壁:ラスモルタル刷毛引きの上、
スキン吹き付けクリア仕上げ
内部:フロアー ライブナチュラル
壁 クロス仕上げ
耐震診断編
耐震補強設計編
耐震改修工事編
住まいの設計は 一級建築士事務所 Hirano S-A Laboratory 〒630-0243 奈良県生駒市俵口町950-1-203 URL : http://www.hirano-s-a-labo.com e-mail : tomohisa@hirano-s-a-labo.com
17・ 着工しました
今回は、 着工しました をレポートします。
今日から、いよいよ着工です。もちろん、大安吉日を選んでの着工とし、
工事の安全と住まい手さんの繁栄を祈念し、意気込みも新たに着工です。
着工の一週間前から、ご近所さまにご挨拶にお伺いしていましたが、
今日から毎日お会いする事となるので、駐車スペースなど廻りを確認しながら作業へと進みます。
今回は、住みながらの工事である為、和室の押入の耐震補強から着工し、浴室まわり
そして、LDKと進む工程を組んでいます。よって、和室の家具や荷物をリビングに移しました。
しばらくは不自由な生活を送る事になりますが、ご協力をお願い致します。
それでは、着工した押入の耐震補強から見ていきましょう。
右の写真は、押入の中身が無くなった状態から、補強までの過程を示しています。
耐震補強工事は、解体するまで内部の構造がどのようになっているかという事が想定すること
しか出来ないので、思った通りに補強できない場合もありますが、今回の部分に関しては、
設計通りに施工できそうです。
工程としては、解体した後、筋交の向きを決定し、柱の柱頭・柱脚部の補強金物を施工します。
そして、断熱材を施工し、それを押さえる形で筋交いを取り付け、筋交いの端部に補強金物を
取り付けます。そして、最後に構造用合板を張ります。
これだけの工事を行なった後で、やっと押入の造作工事がはじまりますので、
耐震補強工事は、補強範囲の割には費用がかかると思われがちですが、中身の濃い仕事をしています。
次回は、 18・ 浴室工事 です。
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Complete No.017 奈良県 生駒市 A邸
・耐震診断 耐震改修 設計/施工 次世代省エネ基準級断熱 家具デザイン
特徴:耐震診断から耐震改修までご依頼頂いたお住まい。リフォームでありながら
次世代省エネ基準級の高断熱設計をさせて頂き、食器棚もデザインしました。
押入の解体前の写真です。現在の仕上げは、ラスボードに漆喰塗り仕上げですが、耐震補強後は、ラワン合板仕上げとなります。
押入の解体後の写真です。耐震診断で筋交の判定をしていた部分が診断の通りになっている事がわかります。既存の筋交の断面は30mm×100mm程度なので、この筋交に耐震補強で計画している45mm×90mmの筋交を取り付けます。ちょうど筋交いがクロスになる様にするとバランスがよくなります。
既存の筋交(30mm×100mm)
柱
間柱
柱脚の補強金物です。使用しているのは、カネシンのビックコーナー金物です。
筋交(45mm×90mm)
柱
土台
ビックコーナー
筋交端部の補強金物の写真です。金物は、カネシンのジャスティーガセットとジャステンプレートです。
筋交による耐震補強完成の状態です。白い物は、断熱材です。今回は、次世代省エネ基準に準ずる程度までの断熱性能を得る事ができる様に計画しましたので、旭ファイバーグラスのアクリアという高性能グラスウールを採用しました。
梁(はり)
筋交(45mm×90mm)
ジャステンプレート
ジャスティ−ガセット
梁(はり)
柱